人それぞれ、
人生設計や理想としている未来像はあると思います。
私がダンスの世界から身を引き、
手技療法の世界で生きていくことを決めたのが30歳の時。
まだまだダンスを踊っていたころに背負った借金返済に追われ、
当時は朝から晩までバイク便の仕事をしながら
何とかあん摩マッサージ指圧師の学校へ行くために必要な
お金を貯めていました。
あらかじめ行くと決めていた学校は、
あはき(あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうの略)の中でも
比較的授業料は安い方でしたが、
それでも民間の整体スクールや
個人で開業している先生のスクールよりは高く、
入学金と授業料、教科書代を合わせると
3年間の合計で軽く300万円以上はかかりました。
それに加え、あはきの学校へ入学すると
毎週月曜日から土曜日までの週6日、
昼間部であれば朝の9時から昼の12時まで
夜間部であれば夕方の18時から21時まで授業があるため、
どちらへ行くにしても、これまでのように
一日の全ての時間帯を仕事に回すことはできないと思い、
まずは借金返済が第一!
という考えのもと、
当時していたバイク便の仕事に励みました。
私がなぜ?あはきの学校を選んだかというと、
確かに施術でお世話になっていた先生が免許を持っていた、
というのもありますが、
それに加え、私の人生において過去に勉強を成し遂げた!
という経験をしたことが無く、
半年や一年で終わってしまう民間のスクールでは
今まで上手くいかなかった人生と一緒ではないか?
という疑問があったため、
一度、地に足をつけて「勉強」をしてみよう!
という思いから、国家資格が取得できる「あはきの学校」にしました。
しかしながら、開業を目指している人であれば、
既に開業をして上手くいっている整体院の先生の下で手技を学んだり、
また、整体院経営に必要な知識を
より現場目線で学んだ方が先の進路へ近づける場合もあるため、
一概に、私の選択がベストとは言い切れません。
自分が大切にしたいものや、
これから資格を取って就職ではなく、独立開業をしたい!
という大きな野心のある方であれば、
逆にあはきの学校より個人の整体院の先生の方が、
実践で叩き上げられた素晴らしいノウハウがあるかもしれません。
現在という「今」だけを見るのではなく、
自分が送ってきた「過去」や今後の「未来」を見ることで、
少しずつ自分の道は開けていくと思います。