研修、臨床、勉強、
治療院に勤めた最初の一年目は、
あはきの学校を卒業したばかりの
ペーペーだったので、
余計な雑念は完全に排除し、
ガムシャラにこのサイクルだけを繰り返した。
全ては3年後の独立開業のために!
とカッコよく言いたいとこだが、
実際には、まだこの時点では
何も成し遂げていなかったので、
先の事を考える余裕などは無かった。
ガムシャラに働いた一年目に比べ
二年目は確かに心に余裕も生まれたが、
それでも自分の臨床には
まだ確固たる自信が持てなかったので、
当時の私には、
何より現場での「経験」が必要だった。
幸い経験をさせてくれる場所は
たくさん設けてくれたので、
二年目からは他のスタッフよりも
出勤する時間を早め、
人一倍、現場を経験することに集中した。
現場で様々な患者さんと向き合い、
そこで一つ一つの「結果」を出すこと!
その小さな成功体験こそが自信となり、
明るい未来に繋がる唯一の道だということを信じ、
走り続けた二年目。
季節は夏から秋へと移り変わり、
そろそろ治療院と3年目の契約について
考えなければいけない時期が迫っていた。