試験会場に早く着いた私は
親しい友人たちとの挨拶はほどほどに、
持参していた「単語帳」で出題個所を
最終確認しながら来るべき時を待っていました。
いつも学校で実施されていた定期テストとは違って、
見ず知らずの受験生が大勢いる中で受ける試験は、
やはり普通ではなく、
とても重々しい雰囲気が会場内を包み込んでいました。
3年生になってからは学校でも
年間に15~16回ほど模試が行われ、
そのうちのほとんどで
合格ライン(60%以上)はクリアしてましたが、
私の場合は、全て「楽勝でクリア!」
ではなく、「何とかクリア!」というレベルだったので、
常にギリギリの橋を渡り歩いていました。
あん摩マッサージ指圧師の
国家試験で出題される問題数は全部で150問。
そのうち60%以上(90点以上)正解できれば合格です!
試験は午前中に75問を解き、
残りの75問を午後に解く、というスケジュールだったので、
午前中にできるだけ点数を稼いで
午後は落ち着いて試験に臨みたい!
という考えは、
みんな同じだったと思います。
そして私が当時していた、メンタル的に
落ち着いて試験を受けるテクニックをもう一つ紹介すると、
出題される問題数150問は
全てマークシート方式で「客観式四肢択一」。
つまり4問中、回答は
「いずれかの1つ」を選択すれば良いので、
確率論でいえば、
答えを2問に絞り込むことが出来れば正解率は「50%」。
そして万が一、2問に絞り切れなくても、
3問に絞り込むことができれば正解率は「25%」。
よって、この確率を私は年間15~16回ほど実施された
学校の模試でテストしてました。
何をテストしていたかというと、
自分がこの問題は100%合っている!
と確信があったものには問題用紙の
出題番号に丸印を入れ、確信がないものには丸印を入れない、
これを毎回の模試でテストしてみると、
150問中→自分で100%合っている!と確信があった丸の数が、
だいたい「55問以上」あれば、確率論で
合格ライン(90問以上)の数字はクリアしていました。
(※15~16回実施された模試でテストした独自調査より)
不足している残りの35問は、
4問中3問に絞り込めていたり
また2問に絞り込めていたりするので、
このテクニックを使うと
試験中に合格ラインをクリアしているか?
自分で判断することができるのです。
※問題用紙にあまり大きな丸印を付けると
試験管に不正を疑われるので注意してください。
この判断ができるとメンタル的には大分落ち着くので、
例えば、出題問題の番号とは別の番号に回答をマークしたり、
また、冷静にやれば間違わなかった!
という凡ミスは、だいぶ減らすことができると思います。
私の場合は残り1時間ぐらいで
この「55問」の壁をクリアしたので、
試験が終わっても安心して帰宅をすることが出来ました。
学校では、念のため当日実施された
試験問題の回答は提出するように言われていましたが、
そんな必要は全くなく、
自分の中での結果は出ていました。